taroが来た日、というよりも、
taroを初めて見た時のこと。
7月1日。
庭を眺めていたら、子猫が居ました。
この庭は、5月1日まで、nicoの庭でした。
nicoは、わたしが今の家に引っ越してくる前、
ご近所さんが保護していましたが、家に居着かず、
野良猫生活を満喫している猫でした。
そして、わたしと出会い、
nicoはわたしの宝物になりました。
nicoはなかなか家の中での生活に馴染めず、
何度も外に出ましたが、
それでもわたしとずっと繋がっていて、
強く結ばれている感覚がありました。
そんなnicoは、出会ったときから、
不吉な咳をしていて、
時折喘息のように発作が起きていました。
この話しはまたいつか・・・。
何度か自宅に訪問診療をしてもらい、
最後の頃は、動物病院にも連れて行きましたが、
5月1日、
虹の橋のある場所に行ってしまいました。
この話しもまたいつか・・・。
それから2ヶ月後、
ぼんやりと庭を見ていると、
ちょこちょこっと動く影。
わたしの心には、
飛び出てしまうくらいの衝撃でした。
nico!!!!????
でも、それは毛色の違う子猫でした。
初めてtaroを見てから、
何とか保護しなくてはと思い、
庭に子猫用の餌を置いてみたり、
捕獲器を設置したりしました。
結果初めて見かけてから1週間後の夜。
よろよろっとご飯を食べているところを、
素手で捕まえました。
taroは騒がず、
嫌がらず、
ゴロゴロと喉を鳴らしていました。
一晩、キャリーケースの中で過ごし、
翌朝nicoの通った動物病院に行きました。
私の中では、
家族に迎えるつもりはなく、
里親さんを募集するつもりでした。
けれど、夫の言った
「nicoちゃんの生まれ変わりだと思う」
という言葉に、
ドッと涙が溢れてしまい、
失う恐怖から逃げない、
taroをしっかりと迎え入れる覚悟をしました。
数日後、taroの命を奪うような病気も、
eveに感染するようなウイルスなども無いことが分かり、
ホッとしました。
穏やかにわんぱくに過ごすtaroが可愛くたまりませんでした。
わたしは、nicoと出会った時から、
nicoの体調があまりよくないことが分かっていました。
その為、想像以上に早く別れが来てしまうという覚悟をしていたつもりです。
けれど、実際にその時が訪れた時、
わたしは大声で泣き叫び、
止まらない涙と
溢れ出すnicoへの愛情を、
どうすることも出来ませんでした。
nicoにいつも心の中から呼びかけていたことがあります。
「わたしの元で逝って欲しい。
どこか分からない外で逝かないで欲しい」
「生まれ変わったら、必ず子供の頃から、
わたしの傍にいて欲しい」
nicoは、このわたしのわがままな願いを、
どちらも聞き入れてくれました。
そして、わたしがnicoのところに逝くまで、
虹の橋を渡らず、
たもとで待っていてくれるというメッセージをくれました。
それが、この5月3日の虹です。
話しがあっちこっちにいってしまいましたが、
taroとの出会い、
繋がる命の存在を思って、
書いてみました。
全ての瞬間、
いつも傍にいてくれているeveの
命の重さ、
存在の大きさにも、
改めて絶句してしまいます。
もう、抱きしめるしか術がない!!
あ、
すっごいリラックスしてるね!
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