nicoは近所のお宅で子猫の時に兄弟で保護されましたが、
その家に居着かず、地域猫のような感じでした。
わたしが今の家に引っ越してから、
nicoはわたしの家の庭に来るようになり、
だんだんと家の中で過ごしてくれる時間が長くなり、
最終的には一緒に寝るようにもなりました。
出会った時点で、
nicoの年齢は推定7歳以上で、
喘息のような咳をしていて、
何となく体調に不安を感じさせることが多々ありました。
それでもまだまだ元気だったnicoは、
動物病院に連れて行けるような穏やかな性格ではなく、
当時わたしもそういう猫に対してどうして良いのか分かりませんでした。
でも、咳がとても辛そうだったので、
色々さがして往診専門の先生に診てもらうことにしました。
知らない人に触られる恐怖や、
わたしの緊張が伝わったんでしょうね~、
初めての診察で大暴れ、
初めての投薬でも大暴れ、
採血でも大暴れでした。
わたしには、完全に心を許してくれていたnicoでしたが、
こんなに傷が出来るくらいの大暴れでした。
決して無理強いせず、
nicoの様子を見ながらの診察でも、
こうなってしまいました。
それでも、なんとか聴診器をあてて診察をしてくださった結果、
心雑音がして、
かなり気管も狭くなっているかもしれないとのことでした。
その日から、咳止めの投薬がスタートしました。
nicoは、わたしからの投薬を嫌がりはしませんでしたが、
猫に薬を飲ませるという行為に慣れていないわたしは、
毎回毎回不安でした。
最期の時まで、
投薬を続けました。
与えるわたしの方が辛くなるくらい、
薬の種類は増えました。
(症状にあわせて減ることもありましたが・・・)
当時わたしは、
この投薬が正しいことなのか、
nicoにとって良いことなのか、
自分で答えも出せず、
誰に質問して良いのかも分からず、
ただただ不安で怖かったです。
今でも、
あの投薬でnicoが楽になったのか、それとも
投薬されること自体がしんどかったんじゃないかと自問しますが、
少しだけ気持ちに変化があります。
nicoに投薬をした経験があるから、
今回お世話をさせていただいた、ラブ様のように、
投薬が必要な猫ちゃんのお世話をさせていただくことが出来る。
それだけではなく、
投薬をする飼い主様のお気持ちも、
わたしなりに理解することが出来る。
全て、nicoと過ごした時間があったから、
こうしてペットシッターnicoとして繋がっていっている。
nicoを精一杯愛した経験があるから、
愛情をもって、ペットシッターというお仕事ができると、
痛感しています。
これからも、nicoを愛したように、
ペットシッターで出会う愛猫様、愛犬様と接していきたいです。
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